液肥(液体肥料)とは?
液肥(液体肥料)とは、肥料が液体状になったものの総称です。
液状のため植物が吸収しやすく、比較的速効性があるのが特徴です。葉面散布や土壌潅注など、植物の状態に合わせて使用方法が選べる点も便利です。マルチなどを敷いている場合にも葉面散布であれば簡単に追肥ができます。
液肥の多くが原液を1,000倍などの指定の濃度に希釈して使用します。植物の活力や根の状態、土壌状態によって、倍率を変更することも可能です。
また、種類豊富で、ご自身の栽培したい植物やその生育に合わせて選ぶことができます。配合されている成分や栄養素もさまざまで、化学合成されたものや有機肥料を含むものなどがあります。このため用途も、園芸からプロの農業や、水耕栽培まで、非常に幅広く使用されています。
おすすめの成分
肥料には、植物の生育に役立つ成分が配合されています。植物の栽培に必須成分と言われる17成分の内、植物が大量に必要とする栄養素を多量要素といいます。窒素(チッソ)、リン酸(燐酸)、カリウムは3大栄養素とも呼ばれています。
また、必要量がごく微量のものを、微量要素と言います。ただし、必要量は微量ですが、不足すると欠乏症になるなど、葉や根の成長を妨げ、健全な生育に悪影響を与えます。
主な必須成分
●窒素(チッソ)…成長に欠かせない3大栄養素の1つ。
●リン酸(燐酸)…花や実にかかせない3大栄養素の1つ。
●カリウム…根や茎に欠かせない3大栄養素の1つ。
●カルシウム…根の生育や植物の細胞を強くする成分。
●マグネシウム…光合成を促進させる成分。
水耕栽培時のおすすめ成分
水耕栽培では、土を使わない栽培方法であることから、液肥(液体肥料)の使用が必須です。さらに、その特徴から、土耕栽培用の肥料よりも、成分をしっかり確認して選ぶ必要があります。
その大きな違いは、土にはある程度植物に必要な栄養素が含まれているということです。そして、水にはほとんど栄養素が含まれていません。また、培養土などを使用した土壌改良などもできません。
土耕栽培用の肥料には、大量に必要な3大栄養素が多く含まれたものが多く、微量要素などの栄養素が含まれていない場合も。水耕栽培には、3大栄養素以外の微量要素なども含むものを使用しましょう。
液肥(液体肥料)の使い方
野菜や果樹など の作物、観葉植物などのさまざまな植物の元気がないなというときに、葉面散布や土壌潅注、潅水で与えます。
希釈不要のもの以外は、基本的に原液を薄める仕様になっています。
葉色や実なりなどを観察し、必要な成分を含んだ液肥を選んで与えましょう。固形肥料より、すばやい吸収で、植物に養分を与えることができます。速効性が魅力の液肥をうまく使いこなしましょう。
他の資材と混用する時には、お互いの性質をよく把握して行ってください。
液肥の作り方
液肥の説明書に記載されている倍率で希釈してください。希釈にはペットボトルが便利です。計量が不要のペットボトルに水を入れ、決まった濃度になるように液肥を入れて薄めてください。家庭菜園など範囲が狭い場合は、そのまま与えることもできます。
与える範囲が広い場合は、じょうろや、液肥混入器や噴霧器などに移し替えて与えてください。
既定の濃度にした液肥を、じょうろや液肥混入器、噴霧器に移して、葉面散布や土壌潅注、潅水に混用して与えます。
土が乾いている時は吸収しにくくなったり、雨上がりの時などは葉がぬれて効果が薄くなったりする場合があります。状態を確認して、効果的に与えてください。
液肥の頻度とタイミング
液肥の説明書に記載されているタイミングで与えてください。多くの場合が、1~2週間に1度程度とされています。種まき~生育期~収穫期まで、長期間使えることが多いのもメリットです。
植物によって使用するタイミングなどが違うのでよく確認してください。同じ野菜でも、葉野菜や果菜の場合で効果的な使用方法が違うこともあります。
液肥を使用する植物
液肥は、種類も配合されている成分も多種多様であるため、さまざまな植物、野菜などに使用できます 。イチゴやトマト、玉ねぎなどの野菜やみかんやブドウなどの果樹はもちろん、バラやランなどの花にも使われます。また、観葉植物や、芝生などにも使用されます。
液肥は追肥であり、植物の植え付けの際には元肥 を使用するなどの施肥(肥料)管理に加えて、使用してください。
万田酵素から生まれた液肥「万田アミノアルファプラス(液体肥料)」。野菜が元気に育つヒミツは、配合されている「植物発酵生産物」。「植物発酵生産物」とは、果実類・穀類・海藻類・野菜類など、数十種類の植物性原材料を発酵・熟成させたものです。発酵のチカラで、作物の成長をサポートします。
希釈不要の植物活力液「植物用万田酵素ストレートタイプ」もご用意しています。
万田アミノアルファプラスは、「植物発酵生産物」に有機質などの液肥を配合した肥料です。
三大栄養素の窒素・リン酸・カリウムとマグネシウムを配合。植物の元気を引き出す肥料です。希釈タイプの液体肥料で、本品100mlで100L分を使用できます。希釈液1Lあたりは約16円※。非常に経済的です。畑や菜園での使用、園芸やガーデニング、花の栽培、庭木まで幅広くご活用いただけます。
成分
・窒素全量 5.0%
・リン酸全量 5.0%(内水溶性リン酸 4.9%)
・水溶性カリウム5.0%
・水溶性マグネシウム1.0%
「植物発酵物」…果実類・穀類・海藻類・野菜類など、数十種類の植物性原材料を発酵・熟成した物。
●窒素(チッソ)…成長に欠かせない3大栄養素の1つ。
●リン酸(燐酸)…花や実にかかせない3大栄養素の1つ。
●カリウム…根や茎に欠かせない3大栄養素の1つ。
●マグネシウム…光合成を促進させる成分。
散布方法
①付属の計量カップで液肥を量り、バケツなどを使用して水で500倍~1,000倍に薄める。
【希釈例】
・500倍希釈の場合:本品4mlに対し、水2L
・1,000倍希釈の場合:本品2mlに対し、水2L
②ジョウロやホース、霧吹きを使用し、シャワー状にして噴霧・潅水する。
液肥(液体肥料)を使って楽しい栽培ライフを
ご自身の使い方にあった液肥をセレクトいただき、効果的に植物栽培にお役立てください。