パイナップルはビタミンCやビタミンB1、食物繊維、ブロメラインなど多くの栄養素が含まれているトロピカルフルーツです。
今回はパイナップルが「便秘解消や美肌につながる理由」「種類別の栄養」「選び方や食べ頃、保存方法」についてご紹介します。
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栄養バランスに不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
パイナップルの種類
芯まで食べられる台湾パイナップル
パイナップルはパイナップル科アナナス属に分類される多年草です。世界中で約200種類以上もの栽培がされており、日本では「スムースカイエン」という品種がよく食べられています。甘味と酸味のバランスがよく、缶詰にも使われています。
最近では「台湾パイナップル」の知名度も高くなっています。台湾パイナップルの特徴は、甘さと柔らかさにあり、芯までおいしく食べられるところです。スーパーで見かけた際には、ぜひ試してみてください!
パイナップルの主な栄養成分と健康効果について
パイナップルの主な栄養成分と健康効果についてご紹介します。
★主な栄養成分と効能
炭水化物
炭素と水素の化合物で、消費されてエネルギー源となる
食物繊維
食後のコレステロールの吸収や、血糖値の急激な上昇を抑える作用がある
カリウム
ミネラルの一種で、ナトリウム(塩分)の体外排出、筋肉の収縮、血圧の上昇を防ぐ
マンガン
人体に必要なミネラルの一種で、骨や関節の形成を助ける
ビタミンC
体の酸化を防ぎ、鉄分の吸収を高める
ビタミンB群
エネルギー代謝を助け、粘膜の再生、免疫機能の維持や貧血・疲労感を軽減する作用がある
ブロメライン
たんぱく質分解酵素の1種であり、抗炎症作用などがある
便秘解消
パイナップルには不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方が含まれています。
不溶性食物繊維
「大腸の水分を吸収して便を増やす」「ぜんどう運動を促進させ便の排出をサポートする」などの効果があります。パイナップルに含まれる食物繊維の多くは不溶性食物繊維です。
水溶性食物繊維
「便を軟らかくする」「便の滑りをよくする」などの効果があります。
また、食物繊維は善玉菌のエサとなり、善玉菌の増殖を促進させるため、腸内環境の改善も期待できます。
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美肌
パイナップルにはビタミンCが多く含まれています。
ビタミンCは「皮膚のハリや弾力を保つコラーゲンの生成」や「シミのもとになるメラニン色素の合成を抑える働き」があるため、美肌効果につながります。また、抗酸化作用があるため、動脈硬化予防や老化防止も期待できます。
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もう少し詳しく! ブロメライン
(たんぱく質分解酵素)
先述で主な栄養成分に記載したとおり、パイナップルにはブロメラインと呼ばれるたんぱく質分解酵素が含まれています。
ブロメラインは「胃液の分泌を活発にして、消化を促進する働き」や「抗炎症作用」などの効果があります。
他にも「お肉を柔らかくすること」が知られていますが、熱に弱いという特性があります。料理に使用するときは「短時間での加熱」や「低温での調理」を意識しましょう。
パイナップルの栄養成分表
パイナップルにはビタミンや、食物繊維などが含まれており、健康や美容効果にも期待できる成分が数多く入っています。
炭水化物も豊富なので、エネルギー補給としても良いですね。
栄養成分 | パイナップル 生(可食部100g当たり) |
カロリー | 54kcal |
水分 | 85.2g |
たんぱく質 | 0.6g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 13.7g |
食物繊維 | 1.2g |
灰分 | 0.4g |
カリウム | 150mg |
カルシウム | 11mg |
マグネシウム | 14mg |
リン | 9mg |
マンガン | 1.33mg |
ビタミンA(β-カロテン) | 37μg |
ビタミンB1 | 0.09mg |
ビタミンB2 | 0.02mg |
ビタミンB6 | 0.1mg |
ナイアシン | 0.2mg |
葉酸 | 12μg |
ビタミンC | 35mg |
パイナップルのカロリー
パイナップル100g当たりのカロリーは54 kcalです。
同じ果物のみかん・リンゴ・バナナとおにぎりを可食部100gで比較すると以下のようになります。
パイナップル | 約6切れ | 54kcal |
みかん | 1個 | 49kcal |
リンゴ | 1/3個 | 56kcal |
バナナ | 1本 | 93kcal |
おにぎり | 1個 | 170kcal |
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パイナップルに関するQ&A
パイナップルの選び方や食ベ頃、保存方法は?
★選び方
以下の4つを参考に選んでみてください。
・ずっしりと重みがあるもの
・おしり部分に丸みがあるもの
・葉の緑色が濃く、ピンとしているもの
・甘い香りがするもの
★食べ頃
パイナップルは追熟しません。ご購入後は新鮮なうちに食べるようにしましょう。果皮が緑色だからと日をおきすぎないように注意してくださいね。
★保存方法
丸ごとの場合は、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存し早めに食べるのがおすすめです。
時間をあける場合には、食べやすい大きさに切って冷凍保存しましょう。スムージーにするのも良いですね。
パイナップルを食べて健やかに
パイナップルにはビタミンCや食物繊維、ブロメラインなど、私たちの健康をサポートしてくれる栄養素が数多く含まれています。
スーパーやコンビニでも手軽に購入できるため、トロピカルなデザートや酢豚などの料理のアクセントとして使うこともおすすめです。
食べ過ぎには気を付けて、健康的な生活をしましょう!
参考
厚生労働省 ブロメライン
https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c04/50.html