
身体にいいと言われているストレッチ。でもなぜいいのか、きちんと答えられる人は意外と少ないはず。そこで今回は、ストレッチのメカニズムと、簡単に毎日取り入れられるストレッチ方法について解説します。
姿勢の悪さが疲れや代謝の悪化の原因に
会社や学校の机に座りっぱなし、主婦であれば洗い物に、赤ちゃんの抱っこ、そして、スマホやパソコン作業…。現代人の生活は、長時間同じ姿勢でいる機会がとても増えています。長い間同じ姿勢でいると、筋は硬直、血流も滞って酸素や栄養素が行き渡らなくなり、老廃物などの疲労物質が体内に溜まってしまいます。
その結果感じるのが、コリや疲れです。さらに、身体が硬直すると本来使われるべき筋肉が使われず、新陳代謝も悪化。太りやすい体質にもなってしまうのです。柔軟性を失うことは、こんなにも悪影響を及ぼしてしまいます。
筋肉を伸ばして疲れやコリを解消
そこで毎日の暮らしに取り入れたいのがストレッチです。ストレッチは、運動前の怪我を予防するだけのものではありません。
健康のために、簡単に日常生活の中でおこなうことができる軽い運動でもあります。身体をゆっくりと伸ばして、筋肉の柔軟性を高めながら関節の可動域を広げることが、さまざまな不調に対しての改善のきっかけとなってくれるのです。
こまめにからだを動かす積み重ねが、結果肩こりや腰痛、疲れの解消につながるばかりか、運動不足の解消や脂肪燃焼にもひと役。冷え性やむくみの改善、心を落ち着かせるリラックス効果も期待できます。
ストレッチは1日にして成らず
ストレッチを生活に取り入れる上で大切なこと、それは、毎日続けることです。身体の柔軟性は、一度ストレッチをおこなってもしばらくおこなわないと、元の状態に戻ってしまいます。毎日続けるからこそ、筋肉はしなやかさを取り戻し、柔軟性を保てるようになるのです。
多忙な毎日の中ですが、たとえば5分肩や首を回したり、屈伸をしたり、前屈するだけでも、続ければ効果は得られるはずです。デスクワークをしながらかかとの上げ下げ、なんていうのもオススメです。
毎日は無理という方でも、週に2〜3回は、意識しておこなってはいかがでしょうか。
その他に、腰のストレッチ(図A)や、股関節を柔らかくするストレッチ(図B)もお試しください。

