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栄養補助食品とは?高齢者や子どもにもおすすめの選び方

栄養補助食品とは、栄養素の摂取を補助することを目的とした食品です。高齢者や子ども、多忙な働き世代、食欲不振や少食など、さまざま理由で栄養不足になりがちな人の健康をサポートします。

このページでは、栄養補助食品の基本知識から使い方まで詳しく解説します。

栄養補助食品とは

栄養補助食品とは

栄養補助食品とは、食事だけでは1日に必要な栄養素を補うことが難しい場合に、その栄養素を補助することを目的とした食品です。

法律によって定義されているものではありません。健康維持・増進に役立てることを目的とする、健康食品の一種です。「栄養補給食品」「栄養食品」など色々な名称で呼ばれています。1)

ビタミンやミネラル、タンパク質やアミノ酸などが含まれていることが多く、さまざまな種類・形状のものが存在します。高齢者や子どもなどの咀嚼能力が弱い、食の細くなりがちな人向けのものから、運動など体を酷使する人向けのものなど、幅広い対象・目的向けのものがあります。

形状

粉末や、サプリメントと呼ばれるカプセル・錠剤、ゼリー、飲料(液体)、バータイプやウエハースやチョコブラウニーのような、お菓子の形状のものまで、さまざまな種類の形状があります。

中でも、ゼリーや飲料(液体)は、年齢や筋力低下などで咀嚼能力が落ちているときにおすすめです。

バータイプやウエハースなどの噛み応えのあるものは、空腹時におすすめです。

保健機能食品との違いは?

栄養補助食品と区別がしにくい食品に「特定保健用食品(トクホ)」「機能性表示食品」「栄養機能食品」があります。この3つは、保健機能食品と呼ばれています。1)

いずれも医薬品ではなく、疾病の治療・治癒・予防を目的として摂取するものではありません。あくまでも、食事からの栄養摂取や食生活を基本とし、サポートして取り入れるという点は、栄養補助食品と同じです。1)

ただし、一方で「栄養補助食品」や「サプリメント」などを含む通常の食品と大きく違うのは、「機能」を表示することができる食品であることです。

特定保健用食品(トクホ)

特定保健用食品とは、生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品です。消費者庁がその有効性と安全性を個別に審査し、許可します。1)

認可された食品は特定保健用食品のマークと、特定の保健機能について表示することができます。

「血糖・血圧・血中のコレステロールなどを正常に保つことを助ける」「おなかの調子を整える」「骨の健康に役立つ」などの保健機能の表示が許可されています。

機能性表示食品

機能性表示食品とは、生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品です。保健機能は、事業者の責任で表示されます。1)

事業者は、保健機能の有効性の科学的根拠や安全性などの情報を消費者庁へ届出をするよう定められています。

栄養機能食品

栄養機能食品とは、人の生命・健康の維持に必要な特定の栄養素の補給のために利用されることを目的とした食品です。1)

科学的根拠が充分にある栄養機能について表示することができ、栄養素の名称・機能、「日本人の食事摂取基準」に基づいた一日の摂取目安量(上限・下限量)や摂取上の注意事項も表示されています。現在規格基準が定められている栄養素は下記のビタミンとミネラル、及びn-3系脂肪酸です。

規格基準が定められている栄養素1) 

ビタミン

ナイアシン・パントテン酸・ビオチン・葉酸・ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ビタミンC・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンK

ミネラル

亜鉛・カリウム・カルシウム・鉄・銅・マグネシウム

栄養補助食品3つのメリット!

栄養補助食品3つのメリット!

毎日バランスの良い食事をとる事が理想ですが、年齢や体力などさまざま理由で、栄養素が不足しそうなとき、頼りになるのが栄養補助食品です。栄養補助食品はサポート役です。まずは、食事を見直し、栄養素の足りない部分を補うようにしてください。

1日の食事量と組みあわせは、農林水産省の「食事バランスガイド」2)、栄養素については、農林水産省の「実践食育ナビ」3)を参考してください。

栄養素について知りたい人は以下の記事もご覧ください。

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簡単にエネルギーを補給できる

食欲がなくて食べられない、忙しくて時間がない、などの理由で朝食や昼食を抜いてしまった場合、身体を動かすエネルギーなどが不足します。そんなときには、エネルギーのもとになる栄養素を含む栄養補助食品が役立ちます。特に、身体を動かすエネルギーになる炭水化物を含んだもの、素早く栄養を吸収できるゼリーや飲料タイプの栄養補助食品がおすすめです。

特に、食欲不振時や、高齢や子どもなどで飲み込む力が弱い人のエネルギー不足(低栄養)には、少量でハイカロリーなゼリーや飲料タイプの栄養補助食品を選びましょう。また、空腹時には、バータイプやウエハースなどの噛み応えのあるものがおすすめです。

偏った栄養バランスを整える

食欲不振や少食・偏食などが理由で、栄養バランスが崩れている場合、身体に必要な栄養素がアンバランスになり、体力の低下や体調不良の原因になります。そんな時には、自分に必要な栄養素をピンポイントでとることができる栄養補助食品が役立ちます。

栄養バランスが偏りがちの人の多くは、しっかり噛んで食べる必要がある、肉や魚類などから得る、たんぱく質や食物繊維などが不足しがちになります。また、毎日野菜や果物をしっかりとることも難しいですよね。

こうした場合は、自分に必要な、特定のビタミン・ミネラルが含まれるカプセルなどのサプリメント、食事や飲料に混ぜる粉末タイプのものもおすすめです。

スポーツなどで酷使した体を労わる

スポーツなどで体を酷使した際には、水分はもちろん、エネルギーやビタミンなどさまざまな栄養素が失われています。そんな時には、さまざまな栄養素をバランスよく含んだ栄養補助食品が役立ちます。

身体をつくるたんぱく質、身体を動かすエネルギーになる炭水化物、身体の調子を整えるビタミン・ミネラルをバランスよく含んだものがおすすめです。

水分補給も兼ねて、炭水化物、プロテイン・アミノ酸などのたんぱく質、ビタミン、カルシウム・マグネシウム・鉄などのミネラルを含む、飲料タイプの栄養補助食品をとるのがおすすめです。また、筋肉疲労にはタンパク質、糖質、ビタミンB群の補給をしましょう。

こんな人におすすめ!

高齢者

高齢者は加齢により、噛む力や消化機能が低下し、食欲不振、栄養不足になりやすくなっています。また、1度に食べられる量も減少する傾向にあります。少量で高カロリーの栄養補助食品を間食や補食にとり入れることで、栄養不足を補うことができます。

特に、咀嚼しにくい肉や魚類、海藻類を敬遠すると不足しがちな、タンパク質やカルシウムなどのミネラル類にビタミン類、食物繊維を豊富に含むものがおすすめです。形状は、食べやすいゼリーや飲料タイプ、粉末タイプを選ぶとよいでしょう。また、医師や栄養士などの専門家に相談できる場合は、相談してみましょう。

食欲不振の人

体力の低下など、食欲がない人にもおすすめです。

栄養補助食品は、少量かつ高カロリー、食べやすい味や形状になっています。そのため、食欲不振、偏食・少食の方でも、少ない負担で栄養バランスを整えることができます。

形状は、ゼリー、飲料、粉末などご自身にとって負担の少ない物をえらんでください。

子ども

少食や偏食などの理由で栄養不足が心配なお子さんにもおすすめです。

栄養補助食品は、少量かつ高カロリーで、食べやすい形状になっています。また、味が複数種類から選べる商品もあります。

購入の際は、選べるバラエティーパックなどで一定個数をまとめて購入しましょう。今日はメープル味、明日はチョコレート味、おやつの時間には、ストロベリーやマスカットなどのフルーツ味を選ぶなど工夫すると、飽きずに食べられます。

購入方法

ドラッグストア

栄養補助食品は、全国の各ドラッグストアなどでも販売されています。まずはドラッグストアなどで、商品を手に取って、少量購入してみましょう。

またドラッグストアでは、所属の薬剤師におすすめの栄養補助食品、成分など尋ねることができます。安心して購入できる場所です。

通販

メーカー直販ECサイト

メーカーが運営しているECサイトは、商品情報が詳しく掲載されており安心です。お試しセットや、お得な定期便を設けているところもあり、メルマガや充実したサポートなど直販ならではのサービスも魅力です。

電話で質問や相談ができるメーカーもありますので活用してください。

栄養補助食品を活用して健やかな毎日を

今日食べたものが明日の自分の身体を作ります。栄養を意識して、食事のバランスを整えましょう。それでも難しい場合は、栄養補助食品をうまく活用して健やかな毎日を過ごしましょう。

参考

(1特保(特定保健用食品)とは? 厚生労働省e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-01-001.html
(2食事バランスガイド 農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/
(3実践食育ナビ 農林水産省
https://bit.ly/38rgQF5



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